「THEE MICHELLE GUN ELEPHANT」
ミッシェルガンエレファント。ミッシェル。
やっと、大好きになった。
聴くのは最近が初めてではない。高校のころ、「世界の終わり」を一聴し涙した覚えがある。感動した勢いでアルバム「ギヤブルーズ」を確かに借りた、が、そこまで響かなかった。当時はオザケンばかり聴いていて、ポップスに夢中だったからか?
それが、10年経ってこの年になって初めて、本格的にミッシェルに入れ込むとは。なんならこういう音楽って、もっと若い時じゃないとダメなもんかと思っていたけど。まだまだ夢中になれる音楽があることが幸せだ。毎日朝、昼、晩と一日何度も聴いては惚れ惚れしている。
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私がミッシェルを好きな理由
デビュー曲が「世界の終わり」
これから始まるのに、最初っから「終わり」と付く歌を出すセンス。素敵すぎる。これがポップでロックで、表現しがたい切なさと初期衝動が詰まった名曲。
「ちょっとゆるやかに だいぶ柔らかに かなり確実に 違ってゆくだろう」この歌詞は何か崩れて行ったり、何かが終わったりする場面を体験した人じゃないと書けないよなー。うつくしい。
ちなみに、世界の終わり(今はSEKAINOOWARI)ってバンド名で最初出てきたとき、本気でミッシェルのフォロワーかと思った。まさかのドラゲナイだった。
全員かっこいい
ミッシェルはどの楽器も担当したいと思わせる。
まずはドラムのキュウちゃんの正確で真面目なドラムでバンドの土台やりたい。ウエノコウジみたいにG.W.Dのイントロのベース、狂ったように弾いてみたい。アベフトシの体の中にギター埋め込まれてんじゃねーかと思うくらい一体化したギタリストになって、観客をビビらせたい。あのルックスでしゃがれ声で、楽器というより武器みたいなチバユウスケになってシャウトして、会場にいる観客をメロメロにしたい。
フロントマンがチバユウスケ
私は若いころのチバユウスケの嫁になりたい。兎に角格好いい。ちょっとキツそうな顔が堪らなくタイプ(草野マサムネにちょっと似ている気がする)。イケメンよね。
バンドのフロントマンはやっぱりカリスマ性と良いルックスがなければダメだ。どちらも、普通だとダメだ。フロントマンが桜井和寿じゃなかったら、間違いなくミスチルはあんなに売れていないだろ。SuchmosのYONCEの色気がフロントマンにさせてるんだろ。いつでも、ロックバンドの中心にいる人間は格好良くなきゃダメなの。
だからチバユウスケは完璧だ。オールバック+サングラスがもう大好き。カサノバスネイクの頃ね!
世界観
わけわかんなくてキュートなところ。ミッシェルの曲の作詞は全部チバユウスケが手掛けている。なんか、リアルで身近な話とか、私が好む「生活感を感じる」歌詞は一切ない。抽象的、ファンタジー、海の向こうに対する憧れなどを感じる。ていうか、「バードメン」て、タイトルからして鳥人間コンテストの話かと思うじゃん…?私は基本的には歌詞よりメロディ優先派のはずですが、その辺のバンドに書けない歌詞に一々きゅんと来る。
意外とファン想い
解散するバンドで、メンバーが失踪/仲悪くて突然辞めちゃう/急に解散するから解散ツアーとかもなし…なんていうの幾らでもある。これではファンは置いてけぼりである。
ミッシェルは見た目マフィアみたいな時もあるのに(笑)、ファンに対してとても一途だと思う。毎年アルバム出して、ツアーもフェスも出て、映像に残して、雑誌のインタビューも受けて、グッズも写真集も出して、テレビも出て(ココが格好いい!)、解散のときはファンクラブ会員にお知らせして解散ツアーやって・・・こんなに真面目にバンド活動やっていて、休止期間も短い。なんというか格好良さと品をバンドそのものが兼ね備えている。やはり皆ルーツが私立のお坊ちゃまでお育ちが良いからか・・・(笑)
解散の仕方
最高傑作「ギヤブルーズ」以降、何作か発表し2003年で解散する。私は、ミッシェルのこの解散は、潔くて、儚くて、格好良くて、綺麗だと思った。自分の手で最高のバンドを終わらせるこの人たちをめちゃくちゃロックだな、と思った。何となく、ミッシェルガンエレファントという存在に火をつけて、燃えてるのをたばこふかしながら眺めているイメージが浮かぶ。そんな恥ずかしいイメージを膨らませるほどに。最後まで格好良いよミッシェルは。
解散後、一度も再結成してないのもかっこいいなと思うんだけど、アベフトシが生きてたら再結成するのかな。どうかなぁ。
あとバンド名
「TMGE」にしてもキマる。「ミッシェルガンエレファント」という語感。バンド名からしてクール。あ、最初に書くやつだこれ。
というわけで、如何に自分がミッシェルに心酔しているかがよくわかりますね。恥ずかしいね、ここまで夢中だと。いやん!!!
もう解散して16年、アベフトシが亡くなって10年。それでもファンは増え続ける。
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ミッシェルのおすすめ動画
CISCO~デッドスターエンドのチバに惚れ惚れしてため息が出る
『俺の星には何もないけど あの娘がいれば宇宙の果てまでぶっ飛んでゆける』なんて軽く馬鹿にしちゃう歌詞なのに、チバユウスケが歌えばそれは最高のラブソングになるわけで
youtubeにある動画で一番好きなのは、99年のライジングサンのこれ…セトリが神懸っている…バードメン~ボイルドオイル~ゲットアップルーシー~キャンディハウス~世界の終わり。特にボイルドオイル大好きなんだよなぁ。あと何回聴いても、キャンディハウスの「なめらかな話を続けておくれ 例えば草原の羊の昼寝」がパンチラインすぎる
伝説のフジロック。チバユウスケかっこよすぎかわいすぎ(またそれか)
アベフトシがテンション高くて良いね~。この時のキュウちゃん、若くてかわいい。大人じゃないみたい。ウエノさんも超楽しそうだけど、周りのスタッフの雰囲気をいち早く感じ取ってる。
観客が一曲目CISCOでぶちあがりすぎてそりゃこうなるよね!!っていう事態になっている。しかしこの時があったから、私は高校生の頃から快適なフェス体験をさせてもらってるんですね。本当にありがたい。お酒飲んでべろべろで音楽聴くのが大好きだから、こんな現場じゃ楽しくできない(笑)。そういうことを含めて、これは出会えてよかった動画です
白スーツに色ついたサングラスでオールバックのチバユウスケはコメントにもありますが、完全に若頭。(笑)でもね、私このルックス大好きですよ。アウトレイジ感。
サタニックブンブンヘッド~ロシアンハスキー~ヤングジャガーのセトリがたまらん!!一番再生してるかも
ミッシェルのシングルで一番好きな曲。こんなかっこいい曲、なかなか無いぞ
初期の曲。明るくてキャッチーで可愛らしいダンスナンバー。「焼け落ちた夢のカケラがメシの種」とか「君は今までどこで何をしてた」とか、このギターに乗せた言葉のチョイスがやけにGOOD!ヒップホップもロックも言葉の置き方って大事!
これを聴くと、ミッシェルを好きになってよかった。と心の底から思う。言葉はあんまりいらない