暗渠マニアック!(2015)
暗渠マニアック!…って言われても。
「暗渠」、なんて読むかすら知らなかったが、
カバージャケットのセンスとタイトルとアングラ感がたまらなくそそられた。図書館で装丁に惹かれ、中身がドープだったので(笑)手に取った。
さて、暗渠とは。
水路、川、ドブなどに蓋をしている所。または元々それらがあった場所。
今は道路とかになっている所。
文字だと分かりにくいが、日ごろ目にしているような場所だ。
この本では暗渠をもう少し広い範囲でとらえ、暗渠の近くにあるモノも取り上げている。
こういうの。(車止めというらしい、知らなかった)
もう全編タモリ倶楽部臭ぷんぷんなのだが、暗渠の回はやったことあるのかな。
本の中にも書いてあるが、ブラタモリではやったみたい。
しかし暗渠とはまだまだ馴染みのないジャンル。
この本では、暗渠ANGLEなる指標を載せており、初心者にも玄人にも分かりやすく説明してある。私みたいな暗渠初心者でも、なんとなくは掴める…ほぼ覚えてませんが。
この本の作者は相当は暗渠好きのため、暗渠を見ながら酒とつまみを楽しめる。
す、すげええええ。分からなくもない感性だけどね。
♪オレらヒップホップ生まれヒップホップ育ち、悪そうな奴は大体友だち…ではなく
私は埼玉育ち・埼玉住みなので、埼玉の暗渠vs千葉の暗渠はちょっと面白かった。
いや、本当にマニアックな戦いだよ。
でも不思議とこれを読んだあと、毎日歩いている場所に暗渠があるかどうか意識するようになった。案外どこにでもあるのだ。田舎都会あんまり関係なく、川とか沼って潰されてるんだね。
この本であなたも立派な暗渠マニア・・・になれるかも?