「読了2」
読んだ本の備忘録。
まあまあ面白い。軽い気持ちでサクッと読みやすい。サクサクすぎなくていい。
この人の文章、好きだな。Amazonのレビュー見るとこの本あんまり良くないので、それまでの本は更に期待して遡りたい。
文庫本で上下巻なのに面白すぎてあっという間に読み終わる。タイトルからしてドロドロ系かと思っていたが、なんかちょっと違った。『そうそう、居るいる、こういうヤツ』というリアルな人間がたくさん出てきて、作者の”目”と文章にする才能が羨ましい。佳乃とか増尾みたいなお花畑な学生連中、いるよな~。嫌だわ~。(笑)
途中から人間ドラマよりも、だんだん祐一と光代の純愛ストーリーになっていく部分は多少冷める部分ありだったが、文章なのに映像として頭に浮かぶほどリアルでハラハラさせる展開が最高だった。女性の私は、祐一は「本当に光代を愛していた」んだと信じたい。でもどうしても、「俺はあんたが思っているような男じゃない」と言って祐一が光代の首を絞めようとする意味がわからなかった。うーん、難しい~。妻夫木聡がやった映画版も暇な時にチェックするかな。