生活

ほぼ30歳女の平凡な暮らし

のろい男 俳優・亀岡拓次(2015)

 

のろい男 俳優・亀岡拓次

のろい男 俳優・亀岡拓次

 

地元の図書館にあるNEW!コーナーで、ジャケットだけ見て借りた。読んだあと、ネットで調べて前作が来年1月に映画化されていることを知った。しかも主演・安田顕やすだけん!私の好きな安田顕!!チームナックスなら絶対安田顕!!!あー、こりゃ見るしかないな。もちろん、一人です・・・

 

さて、この「のろい男」は二作目だそうで。

前作を知らなくても十分に面白い小説だった。亀岡目線の俳優生活が淡々と綴られていて、大きな事件や盛り上がりがあるわけではない。亀岡については、俳優として売れているのか、売れていないのか、その辺も微妙な感じだが仕事は不思議と入ってくる魅力的な脇役、という印象。エレベーターガールに簡単に惚れる所とか、ちょっと情けない感じがいい。そのときの撮影地で起きる出来事は6編になっていて、その中でも「雪国ノワールの最後の描写・・・監督と握手をする時、演技では破れなかった股間の水袋が破れてしまい、「残尿ってことで」と返す亀岡を想像するとたまらなく笑えて、好きだ。

「へっちゃらだよ馬鹿野郎」「アイナメは特にのめりこんで読んだ。ペースも早くなり、あっという間だった。全体的にフワフワした脱力感と、亀岡の人柄、登場人物の描写が面白かった。